菅義偉首相の初外遊に同行した真理子夫人への好感が政府・与党内に広がっている。

 安倍晋三前首相夫人の昭恵氏が奔放な言動でたびたび物議を醸してきただけに、その路線を継承しない姿勢に安堵(あんど)が広がっているようだ。

真理子氏はベトナム、インドネシアでそつなく夫人外交を展開。加藤勝信官房長官は21日の記者会見で「友好関係を深め、促進することにつながる大変有意義なものだった」と評価し、自民党幹部も「夫人の評判はいい」と太鼓判を押した。

 安倍政権でファーストレディーだった昭恵氏は自由な行動が注目を浴びた。学校法人「森友学園」問題への関与も指摘され、野党から証人喚問要求を受けた。自身のフェイスブックに「野党のバカげた質問」と投稿され、昭恵氏のアカウントから「いいね!」ボタンが押されたこともあった。

 真理子夫人について、菅首相の地元関係者は「普通の人で、優しいお母さんという感じ。裏方に徹し、内助の功を発揮していた」と評した。政府高官は、歴代首相夫人を「みんなそれぞれカラーがある」と語った。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/8b075ee4f716f533c125a7da88c97c0663ba50ff
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