伝統的な帆掛け舟を使ったホッカイシマエビ漁が道東の別海町の野付湾で始まりました。

別海町の野付湾では毎年、初夏と秋にホッカイシマエビ漁が行われていて、ことしも24日から秋の漁が始まりました。
野付湾は水深が浅いため、エビの住みかとなる海草をスクリューで傷つけないよう、風の力で進む帆掛け船を使った「打瀬網漁」と呼ばれる伝統的な方法で行われます。
24日午前6時ごろおよそ20隻が出漁し、漁業者は風の強さや向きに合わせてたくみに帆を動かして舟を進めました。
そして、舟の上に網を引き上げると薄い緑色のしま模様があるエビがピチピチと跳ね、漁業者の人たちは、資源保護のため、体長が9センチを上回るものだけを選んではかごの中に入れていました。
漁業者の山口光明さんは「今シーズンのエビは大きく、量も取れています。卵を抱いているのでゆでて食べると最高においしいですよ」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201024/7000026031.html