【シリコンバレー=白石武志】米ツイッターは2日、公式アカウントなどを通じて3日投開票の米大統領選の選挙結果に関する投稿ルールの周知を始めた。公式な結果が判明する前にどちらかの陣営の勝利を主張するツイートに対しては、閲覧者に注意を促す警告ラベルを加えることがあるとしている。

各州・地方の選挙管理委員会による発表よりも前に選挙結果を主張するツイートに対しては、「この投稿時点で当局は選挙結果を発表してません」といった警告ラベルを加える。CNNやフォックス・ニュースなど米有力メディアの少なくとも2社が勝敗を判定した場合には、公式な結果とみなすという。

警告ラベルを加えた投稿を別の利用者が「リツイート」しようとする場合にも再び警告を表示し、誤解を招く情報の拡散を防ぐ考えだ。選挙への干渉を扇動する投稿や、暴力行為を助長するコンテンツについては削除を求めるなどの追加措置をとることがあるとしている。

候補者であるトランプ米大統領やバイデン前副大統領のアカウントだけでなく、両者の選挙陣営やフォロワー数が10万を超える米国内のアカウントなども警告ラベルの対象に含まれる。ツイッターは多数の郵便投票が行われた今回の米大統領選について「異常な選挙だ」として、選挙結果の集計中の投稿を制限する方針を10月に発表していた。

日本経済新聞 2020/11/3 6:49 (2020/11/3 7:20更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65789110T01C20A1I00000/