コロナ第3波は12月に感染爆発 100人超の北海道が先行指標


ついに「第3波」が襲来か――。6日、北海道で2日連続の100人超えとなる115人の新型コロナウイルスの感染が確認された。
春の拡大期の1日当たりの最多は45人だったから、倍以上のスケールだ。鈴木直道知事は警戒度を3に引き上げる方針を明らかにした。

青森県も9月末までの累計感染者はわずか36人だったが、10月中旬以降みるみる増え、6日時点で269人と7倍超に膨れあがっている。
宮城県も9月末までは406人だったのに6日時点で834人と倍加している。

長らく“感染ゼロ県”だった岩手県も、1を超えると拡大傾向を示す実効再生産数(5日時点)が1・64と高水準だ。
目に見えて、寒冷地で感染者が急増しているのだ。

「Go To トラベル」が地方に感染を広げた可能性もあるが、なぜ、寒い地域の拡大が目立つのか――。
ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)が言う。

「北海道など寒い地域での感染拡大は気候が影響していることは確かです。冬場は乾燥により、のどや鼻の粘液が少なくなると、
ウイルスを不活化させる能力が弱まり、体外への排出も減少する。つまり、ウイルスに対する防御力が弱くなるのです」

■東京や大阪の第3波は北海道から1カ月遅れ

寒いと換気をしなくなるので、密閉空間で感染しやすくなるとされる。また、コロナは寒いほど長期間、生存するという研究もある。
香港大の研究チームによると、ウイルスの感染力は37度では2日しか持たないが、4度では14日以上も長持ちするという。

ヤバいのは、1カ月遅れで、東京や大阪も北海道と同じように「第3波」に襲われる恐れが強いことだ。

初めて100人を超えた5日の北海道・札幌の最低気温は3.9度。別表の通り、平年で見ると、来月、本州も次々と「最低気温4度」を迎えるのである。

さらに、冬は無症状では済まず、発症しやすくなる。

「気温が下がると、血管が収縮し、血流が悪くなります。鼻やのどの機能が低下し、免疫力が落ちる。
新型コロナに感染した場合、冬の方が発症しやすくなると言えます。高齢者や肥満、糖尿病、高血圧の人は重症化しやすいので、冬のコロナ感染は要注意です」(左門新氏)

コロナ第3波はすぐそこだ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/281006

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