モンゴル国営テレビは6日夜、新型コロナウイルスの「初めての国内感染者が確認された」と報じた。
同国では厳しい対策を敷いており、入国後すぐの空港検疫などでの感染発覚を除いた「国内感染」はこれまで確認されていなかった。

同テレビによると、感染が確認されたのは、外国からの入国者の隔離施設で働く看護師。
看護師は施設での勤務が始まってから施設外に出ていないという。国内で感染が拡大する可能性は低いとみられるが、
「初の国内感染者」である上に施設の感染防止対策に不備があった可能性もあり、政府が対応を協議しているとみられる。

モンゴルでは現在、外国人の入国は原則禁止にされ、チャーター便を除く国際便も運航が停止されている。
チャーター便などで帰国するモンゴル人らには、入国後21日間の隔離を義務づけている。
空港などの検疫では、これまでに約350人の感染が確認されている。

同国は、隣国の中国で感染が拡大していた2月初めから各国との間の往来禁止を次々に進めた。

感染者が確認されていない段階からすべての小中学校を休校にしたり、
首都ウランバートルの公共交通機関を停止したりするなど厳しい感染対策を敷いていた。
https://www.asahi.com/articles/ASNC76CTWNC7UHBI038.html