米大統領選で当選が確実になったバイデン氏は2011年8月、東日本大震災の被災地を訪れていた。この時、バイデン氏と交流した村井嘉浩・宮城県知事は9日の定例記者会見で「被災地のお見舞いに来てくれた人が大統領になるのは大変うれしい」と祝意を示した。

 当時、副大統領として来日したバイデン氏は閣僚級以上の米高官として初めて被災地を訪問。降り立った仙台空港で「米国は皆さんのそばにいることを約束する」と演説し、被災地の復興を支援する姿勢をアピールした。その後、津波被害を受けた同県名取市で犠牲者に献花した。

 村井知事はまた、バイデン氏の地元・デラウェア州と宮城県が友好関係にあることにも言及。「(バイデン氏と宮城は)非常につながりがある。日米同盟強化の意味でも、リーダーシップを発揮してほしい」と期待した。【深津誠】

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