技能実習ビザで入国したベトナム国籍の女を派遣型風俗(デリヘル)店で働かせたとして、警視庁は10日、
入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、東京都荒川区の風俗店「美ワンダフル」経営者でいずれも住居不詳、
中国籍の張維君(34)、川口宣之(48)の両容疑者を逮捕したと発表した。

また、就労資格がないのに働いたとして、同法違反(資格外活動)容疑で、チャン・ティ・ヴァン容疑者(24)らいずれもベトナム国籍の女3人も逮捕した。

捜査関係者によると、チャン容疑者は新型コロナウイルスの感染が拡大した4月に入店していた。
「コロナで生活が苦しく、実家への仕送りもあり、金を稼ぎたかった」と容疑を認めているという。

逮捕容疑では、張、川口両容疑者は今年8〜10月、チャン容疑者ら3人をデリヘル店で働かせたとされる。
張、川口両容疑者はいずれも容疑を否認している。

店は2014年ごろから営業を始め、ベトナム人女性を雇うことが常態化していた。
約30人が登録し、JR日暮里駅近くの待機場所から、指定のレンタルルームなどに派遣していた。

今年の売り上げは約9000万円に上るとみられる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/67487