「警察署に来て」不審電話、愛知で相次ぐ 狙いは不明
11/11(水) 10:13配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/62f10123f19df57defe9b7f447f9bbdc4520f9ff

 「事件について話が聞きたい。警察署に来て」。警察官を名乗り、来署を呼びかける不審電話が愛知県内で相次いでいる。電話の目的ははっきりしないが、似たような電話でキャッシュカードをだまし取られる事件も起き、県警は注意を呼びかけている。

 名古屋市昭和区の80代女性宅に10月28日、警察官を名乗る男から電話があった。「窃盗事件のことで話を聞きたいので、警察署まで来てほしい」。不審に思った女性は昭和署に通報し、事なきを得た。

 昭和区ではこうした電話が26日に7件、28日に2件確認された。80代男性宅には28日、昭和署員を名乗る男から「犯人を捕まえたので裁判所に行ってください」「キャッシュカードを確認する必要があります」などと電話があり、カード2枚をだましとられる被害が発生。愛知県弥富市では10月5日、蟹江署員を名乗る人物から高齢者宅に「詐欺犯を捕まえた。署に来てください」という電話が5件あったという。

 外出させて空き巣に入る狙いなども考えられるが、はっきりしない。昭和署幹部は「特殊詐欺の犯人が話に説得力を持たせるため、会話のとっかかりにしている可能性がある」とみている。

 このような不審電話は各地でかかっている。岐阜県では今月9日、「通帳とカードを持って午後3時に来て下さい」などと言われた高齢者が、実際に署に足を運んだ事例があった。奈良県でも10月22〜23日、県内全域で約50件確認されたという。(柏樹利弘)