大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスのことし9月までの中間決算は、最終損益が367億円の赤字と、この時期としては過去最大の赤字額となりました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や外国人旅行者の大幅な減少が響きました。

三越伊勢丹ホールディングスが11日発表したことし4月から9月までのグループ全体の中間決算は、売り上げが去年の同じ時期と比べて41.8%少ない3357億円、最終的な損益は去年の同じ時期の75億円の黒字から一転して367億円の赤字となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大による外出の自粛や店舗の休業や外国人旅行者の大幅な減少が主な要因で、最終赤字の額は2008年にグループが発足して以降、この時期としては最大です。

一方、11日発表した来年3月までの1年間の業績の見通しでは、最終赤字の額をこれまでの見通しより150億円少ない450億円と見込み、上向きに修正しました。

これは、子会社の不動産会社の株式を売却する際の利益として71億円を見込んでいるほか、広告や営業などの費用の削減を反映させたためです。

三越伊勢丹としては事業の選択と集中を進めるとともにネット通販事業などに力を入れるなどして経営の立て直しを急ぐ考えです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201111/k10012706521000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201111/K10012706521_2011111744_2011111751_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201111/K10012706521_2011111740_2011111751_01_03.jpg