ロシアはアルメニアと軍事同盟を締結していたのに、肝心なときにアルメニア側について
参戦しないまま、アゼルバイジャンに領土引渡しとなった。

これはアゼルバイジャンの豊富な石油ビジネスマネーでプーチン大統領を抱きこみ、
同盟を結んでもいないアゼルバイジャンに有利な裁定を出してくれるよう賄賂の力で
ロシアを味方につけたのではないかと思う。

つまり、ロシアは儲からない同盟国に参戦せず、金をくれる国の味方になるということ。
アルメニアは資源もほとんどないし、貧乏国で、文化的な源流はロシアと同じキリスト教国だけど、
お金でロシアを喜ばせるような力は全くない。
一方、アゼルバイジャンは石油ビジネスで欧米の石油資本と豊富な取引をして莫大なお金が
国内に還流してくるので、賄賂でロシアを満足させられる。
兵器もイスラエルをはじめとする最新式ドローン兵器を駆使して、旧来の重厚長大型旧ソ連軍のような
でかい戦車を次々と撃破し、未来の戦闘がどうなるかを見せつけて勝利した。
潤沢な資金で兵器も買い、ロシアのプーチン大統領も買った。

当然これを見たアルメニア人は激怒し、領土引渡しに合意したパシニャン大統領を
暗殺しようとしたり、国会議事堂で什器や家具を壊して暴れ、騒乱状態になった。
ロシアは金を持つ国につき、貧乏な同盟国を捨てた。
資源や売れるものが出る同盟国は守られ、金になるものが何もない同盟国は守ってもらえない。
そんな国と日本はマジで交渉していたら、とてつもない馬鹿を見る。
金だけを獲られて日本がいつまでも搾取され続け、形だけの日露友好を演じさせられる。
ロシアとアルメニアの関係は、日米関係とも言える。
日本にお金を作る力がなくなった時、同じことが起きるのではないか。