2020年11月15日 4:00

三菱重工業は東京臨海部の新交通システム「ゆりかもめ」向けに、新型の無人運転車両48両8編成の納入を完了したと発表した。他社製の旧型機種を置き換えた。同路線で運行する156両26編成の車両はすべて三菱重工製となった。

納入したのは、従来型をベースにデザインや快適性を改良した新型「7500系」。2016年に受注し、20年9月に最終編成の納入が完了。同年10月から運行を始めた。受注額は公表していない。

他社製の旧型機種は7500系と入れ替わる形で10月に退役した。これにより、従来の108両18編成と合わせて同路線で運行する156両26編成の全車両が、三菱重工製となった。

ゆりかもめは新橋駅から豊洲駅まで、都心部と東京臨海副都心の16駅を結ぶ公共交通機関。ゴムタイヤで軌道上を走る全自動無人運転車両(AGT)は騒音が少なく、省人化にも貢献するなどの利点がある。AGTは日本ではゆりかもめのほか都内の日暮里・舎人ライナーなど計10路線が運行している。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO66227730T11C20A1000000?s=5