301つづき

仮に、この話が、中国の「艦隊」を72時間で という話ではなく、「中国を」72時間で という話なら
かなり、?になるんだよな。
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中国は、広大な国土で、核攻撃を吸収するという軍事ドクトリンを持っている。
核攻撃をしようが何をしようが、72時間で中国を倒すのは無理。
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だから、対中国戦略としては、あえて、「艦隊」(艦隊のみ)を72時間でつぶす。
これで、中国が膨大な予算と労力をかけて建設した中国海軍を撃破することで、
中国の海洋進出能力を破壊してしまう。
その上で、有利な条件で講和する。
この戦略は、中国が広大な国土かどうかは関係なく可能。
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この戦略は、日露戦争の日本海海戦とも、また、太平洋戦争前の日本海軍の戦略とも同じ。
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つまり、相手の海軍力を破壊し、戦争遂行意欲をなくさせ、有利な条件で講和する戦略。
日本海軍は、日露戦争時の対ロシア戦略においても、太平洋線時の対アメリカ戦略においても、
広大な領土を持つ大国を「占領」することは不可能であることが明白だったので、
「艦隊」を撃破し、その後、有利な条件で講和するという戦略をとるしかなかった。
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現在の中国を相手にした場合、この戦略をとるしかないことも、少し考えればだれでもわかること。