茨城県常陸太田市の民家で10月、父親と息子が殺傷される事件があり、このうち父親を殺害した疑いが強まったとして、同県警は17日午後、同県日立市大みか町1、会社員、関根幸司容疑者(48)=息子の殺人未遂容疑で既に逮捕=を殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で明らかになった。

 捜査関係者によると、関根容疑者は10月27日朝、常陸太田市町屋町の無職、根本昇さん(当時89歳)宅の無施錠の窓から侵入し、室内で鉢合わせした昇さんの頭をレンチで殴るなどして殺害した疑いがある。

 関根容疑者は同日、昇さんを襲った後、訪ねてきた次男の邦雄さん(59)をレンチで殴ったり、包丁で切りつけたりして重傷を負わせたとして逮捕されていた。

 県警によると、関根容疑者は邦雄さんが経営する事務用品会社の従業員として働いていた。現場となった昇さんの自宅は、同社の倉庫として使用されており、関根容疑者は「現金など金目のものを盗む目的だった」と供述しているという。県警は昇さんに対する強盗殺人容疑の適用も検討したが、捜査の結果、証拠の内容などから殺人容疑で再逮捕する方針を固めたとみられる。【川島一輝、森永亨、長屋美乃里】

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