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和歌山県が新型コロナウイルスに感染して入院した人の、退院後の健康状態について調査したところ、半数近くの人が後遺症とみられる症状があると回答していたことが分かりました。
県は退院後も支援が必要だとしています。

この健康調査は、和歌山県が9月中旬までに新型コロナに感染して入院した人で、退院後2週間以上がたった216人を対象に行ったもので、75%にあたる163人から回答を得ました。
それによりますと、退院してからも、後遺症とみられる症状があると答えたのは全体の46%にあたる75人でした。
具体的な症状について複数回答で聞いたところ、▼嗅覚障害が30人と最も多く、▼けん怠感が26人、▼味覚障害と呼吸困難がそれぞれ20人、▼脱毛が12人などとなっています。
重症になったり、肺炎にかかったりした人は、軽症や無症状だった人に比べて、呼吸困難やけん怠感を訴える割合が特に高かったということです。
和歌山県福祉保健部の野尻孝子技監は、想像以上にさまざまな症状があり、退院後も支援を続ける必要があるとしたうえで、「感染が再び急拡大しているので、後遺症に苦しまないために予防に力を入れることが重要だ」と話していました。