東京都の警戒レベル引き上げを受け、都内の繁華街や観光地では先行きの見えない不安やさらなる客数減を懸念する声が聞かれた。

新橋の居酒屋「根室食堂」。19日夕方、店内のテレビでは小池百合子都知事が注意を呼びかける様子を伝えるニュース番組が流れていた。同店を経営する平山徳治さん(48)は「今日は4人の予約が1組だけ。『なるべく広い席で1時間』と言われた。先が見えない」と表情を曇らせる。この時期は例年、忘年会の予約で12月中旬まで埋まっているが、今年は一件も入っていない。「GoToイートで連日予約が増えて、かき入れ時となる年末に向けてようやくこれからというところだったので厳しい」

 JR新橋駅近くのとんかつ店「末吉」を経営する飯泉昭二さん(77)は「近隣の大企業がテレワークになったこともあって、売り上げは前年の7〜5割減。夜を中心に、ぼちぼち客足も戻りつつあったが、この感染拡大でまた苦しくなる」と嘆いた。

 JR渋谷駅前。スクランブル交差点周辺は仕事帰りのサラリーマンや若者でごった返していたが、飲食店街に足を向ける人の姿はまばらだった。

 駅近くのショットバーはこの日、開店時間を過ぎた午後6時ごろになっても客はゼロ。従業員の男性は「緊急事態宣言が解けてから徐々に客足が戻ってきていたのに、今週に入ってまた減り出した。感染拡大を考えると仕方ないが……」とため息をつく。

 別のバーに勤めるアルバイトの男性(28)は「またお客さんが来なくなったら今度こそ持たない」と悲壮感を漂わせる。8月以降は少しずつ売り上げが回復してきたものの、昨年の半分にも満たないといい、「感染防止が大切なのは分かるが、もし、また自粛を求めるなら経済面での支援も忘れないでほしい」と訴えた。

 浅草寺の参道・仲見世の土産店で働く蛭田康弘さん(29)は「緊急事態宣言はもう出してほしくない」と話す。新型コロナの流行以来、人通りは激減。一時は来店客も1割以下に減ったが、徐々に店舗や来客の感染対策が浸透し、校外学習で訪れる小学生の姿も見られるようになっていたという。蛭田さんは「今の仲見世は『密』ではない。感染対策もしており、安心して買い物を楽しんでほしい」と呼びかける。

 浅草新仲見世商店街振興組合は、加盟店に消毒薬を配布するなど対策を強化してきた。大谷友孝理事長(70)は「商店街としてできることは全てやっている。来年は東京オリンピックも控えているので、早く外国人が来られるようにしてほしい」と語った。【大島祥平、李英浩、金子淳】

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★1 2020/11/19(木) 23:18:26.31
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