【バンコク時事】タイ警察筋によると、国内で続く若者らによる反政府集会に関連して、警察当局は24日、不敬罪の可能性があるとしてデモ隊指導者ら12人に出頭を命じた。捜査当局は2年以上、王室の名誉を傷つける行為を禁じる不敬罪の適用を見送っていたが、反政府運動の高まりを受け、再開に踏み切った。

 デモ隊はプラユット首相の退陣や憲法改正に加え、タイではタブー視されてきた王室改革を要求している。出頭を命じられたのは、王室改革に初めて言及したアノン弁護士のほか、学生指導者のパリット氏、集会で不敬罪撤廃など王室改革に関する10項目の要求を読み上げたパヌサヤ氏ら。

 プラユット首相は6月、最高で禁錮15年が科される不敬罪による摘発を控えるようワチラロンコン国王に指示されたと説明した。しかし、今月19日、デモ隊に「あらゆる法を適用する」と警告。

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