1945年、第二次世界大戦に敗北した日本に米軍が上陸して来る。
今後の日本をどうするか、米軍の指揮官ダグラス・マッカーサーとの交渉を担当したのが
当時の大蔵省事務次官池田勇人(後に首相)の部下、渡辺武であった。
渡辺の自伝である「渡辺武日記 対占領軍交渉秘録」(東洋経済新報社)によると
渡辺と米軍の最初の「大きな交渉テーマ」は、米国の銀行ディロン・リードに対する日本と天皇一族の借金返済問題であった。