鹿児島県日置市の民家で2018年、親族ら5人を殺害したとして殺人と死体遺棄の罪に問われた無職岩倉知広被告(41)の裁判員裁判論告求刑公判が1日、鹿児島地裁で開かれ、検察側は死刑を求刑した。

 最大の争点は責任能力の程度。被告が事件当時妄想性障害による心神耗弱状態で、責任能力が低下していたとする弁護側に対し、検察側は障害の影響は軽微で、責任能力に問題はなかったと主張している。公判では2人の精神鑑定医が証言し、見解が分かれた。

 被告は祖母久子さんと父正知さん殺害の起訴内容について、殺意がなかったなどと一部否認。ほか3人の殺害は認めている。

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