『携帯3社値下げで楽天とMVNOが窮地に』懸念に総務相「そんなわけない」
「私は政治や行政の力で値段を上げ下げすることは適切じゃないと思っています」

武田総務大臣は12月1日午前の会見で、政府主導による携帯3社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)の値下げが、新規参入した楽天モバイルやMVNO(格安スマホ事業者)を競争上の不利に追いやり、携帯3社の寡占をむしろ後押しするのではないかとの懸念について『そんなわけない』と反論しました。

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総務大臣の発言は次の通りです。

「(国の政策によって)大手3社の寡占化を後押しするわけない。この異常な状況を正常化するために我々は努力しています。これをやったらMVNOのみなさんが犠牲になるなんじゃないか、という話はとんでもないですよ。すべての移行や乗り換えのハードルを取っ払うよう努力しています。それで一番恩恵を被るのはMVNOの皆さんです。それによってはじめて公正な市場競争が生まれます」

「私は政治や行政の力で値段を上げ下げすることは適切じゃないと思っています。我々はとにかく当たり前の競争原理が働く市場をつくる環境をいかにして作るかをずっと訴え続けていたわけでありまして、そのためには、乗り換えの目に見えない国民にわかりにくい障害と言うものを取っ払う。これが一番の近道と判断しているわけですから、MVNOの皆さんにとっては一番恩恵に預かる道です」

まとめると、政府はこれまで”国際的に見ても遜色のない料金水準”を携帯3社に求めていたにも関わらず『私は政治や行政の力で値段を上げ下げすることは適切じゃないと思っています』と述べたほか、MNP手数料など移行のハードルとなる制度を禁止することで、楽天やMVNOにむしろ恩恵がもたらされるとの認識を示した格好です。


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https://japanese.engadget.com/govoment-051523142.html