加藤勝信官房長官は7日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大で医療提供体制が懸念されている北海道、大阪府について、派遣要請があれば医官や看護官らを派遣する考えを明らかにした。

 加藤氏は「現在、大阪府、北海道庁において、要請についての検討がなされていると承知している。要請があり次第、速やかに派遣を行うべく準備をしている」と説明。「大阪府、北海道庁と緊密に連携し、重症者や死亡者の発生を可能な限り食いとめるため、感染拡大防止に全力で取り組みたい」と述べた。医官や看護官の派遣の規模については「求められる支援の内容などによって異なり、一概に申し上げることは難しい」と述べるにとどめた。

 また、菅義偉首相は同日午後、首相官邸で開かれた政府与党連絡会議で「重症者向けの病床が逼迫(ひっぱく)し始めている。自治体の要請があれば、自衛隊を直ちに派遣できる態勢を整えており、政府としては最大限の支援を行う」と述べた。【佐藤慶】

毎日新聞 2020年12月7日 15時31分(最終更新 12月7日 15時32分)
https://mainichi.jp/articles/20201207/k00/00m/010/113000c