https://news.yahoo.co.jp/articles/fc6c80211b1c6697b5bde579b9dc13ab75801cb5
 近年、さまざまな効果が期待できるとして、注目を集めているヘンプ(産業用大麻)由来成分「CBD(カンナビジオール)」。
そうした中で、日本初のCBDクラフトビール「Wink CBD CRAFT ALE」製品発表会が銀座「NewsPicks NewCafe」で行われた。
「Wink CBD CRAFT ALE」開発の経緯やそもそも「CBD」とはどのようなものなのか。

「CBD」はヘンプ植物に含まれる天然由来の成分のひとつ。
THC(テトラヒドロカンナビノール)のような精神作用はなく、リラックス効果や痛みや症状の緩和が期待できるとして研究が進んでいる。
国内で「CBD」の認知度はまだまだ低いが、海外ではコスメティックやスポーツ、小売、ブランドビジネスなどを行う各社が参入している注目の成分だといい、
高級コスメティックブランドで「ヘンプ・ビューティー」というジャンルが生まれているのだとか。

今回のクラフトビールを開発した「Wink Technologies」は、「CBD」のビジネスとしての可能性に言及。
つい100年前までは50歳を超えられなかった平均寿命が現在、85歳程度まで伸長している日本人。
私たちの社会はこれから長寿化・高齢化に向かう一方で、平均健康寿命との差が開いている。
今後も平均寿命が伸びていけば病気などで苦しむ人が増えることが予想され、この差分を埋めていくことがビジネスチャンスとなり、
まだ解明されきっていない「CBD」の働きがその解決につながる可能性があるのだという。

医師でもある田原一郎代表取締役は
「ある疾患でケミカルな薬剤を使わなければいけない時に、欧米では副作用がないと言われているCBDに代替できることが常識になっている。
医学的な側面から広めていけたらと関心を持ったが、医師である私を含めて責任ある立場の人が自信を持ってすすめられる道標となる会社になれれば」と語った。

キリンビールから独立し、日本発の本格クラフトビールメーカー「アウグスビール」を立ち上げた坂本健二代表取締役は
「CBDとビールの主成分であるホップは生物学的に非常に酷似していて、ホップの苦みと香りは植物が持つ自己防衛機能が由来であり、
薬として利用されてきた長い歴史がある。ヨーロッパではもともと修道院で薬を作っていて、そうしたところから生まれたトラピストビールの歴史が長い」と説明。
軽やかな味わいとなるようアルコール度数を3.5%に、苦みが抑えめのホップを使ってボタニカルな香りのビールに仕上げた。
出来上がった「Wink CBD CRAFT ALE」は、試飲した脳科学者の茂木健一郎氏から味とともにリラックス効果にもお墨付きをもらったとのこと。

会場では「Wink CBD CRAFT ALE」と「NewsPicks NewCafe」がこの日のために用意したというヘンプ尽くしプレートが振る舞われ、
集まった関係者は美しい琥珀色の液色とフルーツビールのような味わいに舌鼓を打った。
「Wink CBD CRAFT ALE」は1日から「NewsPicks NewCafe」で数量限定で販売されるほか、今後も取り扱い店舗を増やしていくという。