そのような状況を前葉まえば泰幸やすゆき市長や幹部職員が知らないはずはないのだが、前葉市長は異常な状況を放置し、総務部長とはじめとする幹部職員はむしろ田邊邉会長に協力してきた。このような状況に絶望して退職する者がおり、さらには自殺者が出たと言われている。

愛車はセンチュリー、莫大な金が会長に
影の市長とまで囁かれる田邊会長のもとには、膨大な金が流れている。1つは前述の実質的に経営している飲食店の収入だ。普段から市職員を通わせている上、年末年始、あるいは田邊会長の身内の祝い事には多数の市職員が動員されるため、かなりの利益を得ていると見られる。

そして、もっと直接的な形で公金が田邊会長に流れている。その1つが「環境パトロール」で、従来は資源ごみの持ち去りを防ぐために市役所が市内各所の集積所を回っていたのだが、現在はそれが田邊会長に委託されている。市内17の収集エリアのうち7つが委託されており、その金額は年間約1千万円にのぼる