さっぽろ雪まつり事実上の中止へ「開催難しい」市長
[2020年12月10日22時12分]

札幌市の秋元克広市長は10日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、来年2月のさっぽろ雪まつりについて、会場を設営して雪像を制作する通常の開催を見送る意向を示した。1950年の第1回以来、会場設営見送りは初で、事実上の中止となる見通し。秋元市長はオンラインなどでの代替案を模索する考えを示した。

秋元市長は「会場に誘客する開催は難しい。一方で雪まつりは冬の風物詩で、オンラインで雪像の映像を流すなど、火を消さないことが必要だ」と述べた。代替案も含め、来週にも市などによる実行委員会が正式決定する。

実行委は今年6月、来年の開催について大雪像を制作せず、規模を縮小して開催すると発表していた。

雪まつりは例年、国内外から約200万人が訪れるイベントで、札幌市は約650億円の経済効果を見込んでいる。今年2月は開催され、来場者数は昨年より71万6千人少ない202万1000人だった。(共同)

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