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四 英國について
(二)彼の唯一の宝庫インド、彼の邪悪の典型アヘン戦争

・・・200年前尚貧しかりし孤島の英国が今日世界に誇るその巨富の一半は確かに、
このインドの大自然の下にただ信仰生活に耽る数億の無抵抗に等しき無智なインド人を虐使し、
圧搾して獲たる膏血の結晶に外ならないのである。

・・・18世紀末頃より英国は更に東漸して極東に進出した。

それは英国に不要なインド産のアヘンを支那に売り付けて
支那茶を買わんとする濡れ手に粟の広東通商が主たるものであった。
極東貿易は年と共に重要性を加えて来た交通の要衝シンガポールは1824年に土人から適当に買収してしまった。