新型コロナウイルス重症例の8割にアビガン投与 大学病院対象の調査で
公開日時 2020/09/14

全国医学部長病院長会議は9月10日、新型コロナウイルス感染症における重症例に対する治療実態調査の結果を報告した。7月31日までに治療した重症患者487例に対する治療として、アビガンは約8割に当たる378例に投与され、275例が軽快したという。国内で唯一新型コロナの治療薬として承認されているベクルリー(一般名:レムデシビル)は54例に投与されており、軽快例は57.41%(31例)だった。重症例であるため、複数の治療を併用例が多く、治療薬選択の時点で患者背景の影響があることなどから、個々の治療薬の有用性を検証することはできないが、重症例に対する現状の治療実態が浮き彫りになったと言えそうだ。