イギリスなどで感染が急増している新型コロナウイルスの変異種について、WHO=世界保健機関は「現時点で重症率や致死率を上げるという根拠は無い」として冷静な対応を呼びかけました。

 WHOのテドロス事務局長は21日の記者会見で「ウイルスは徐々に変異していくもの」とし、特別視し過ぎる必要は無いとも述べ、従来の感染防止策を徹底することが大切だと強調しました。

 また、技術責任者のマリア・バンケルコフ氏はイギリスから「感染力が7割強い」とする報告を受けているが、変異種自体の感染力か別の要素によるものかはさらに研究が必要だと明らかにしました。

 一方、イギリス政府のヴァランス首席科学顧問は変異種はロンドンと南東部などに集中しているものの、全国的に広がっている、として人々になるべく移動しないよう呼びかけました。

 また、フランスがイギリスからの入国を止めたことで物流が一部滞っていることについてジョンソン首相は、マクロン大統領と電話で協議したものの、まだ事態の打開には至っていないことを明らかにしました。(22日04:52)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c9bc76692792aa453a2c9ed67ff8131db9c8de1