吉川元農相本格捜査へ 鶏卵大手が要望、動物福祉に沿う飼育基準反対させる

 大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表(87)が、自民党衆院議員の吉川貴盛元農相(70)=北海道2区=の在任中に現金を提供したとされる疑惑で、元代表が養鶏の飼育方法の国際基準案づくりを巡って、農相だった吉川氏に要望を伝え、実現させていたことが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は、こうした経緯について、吉川氏本人からも詳しく事情を聴く考えで、本格捜査に乗り出す方針とみられる。

 吉川氏は21日、自身の健康状態を理由に議員辞職すると発表した。

 関係者によると、日本も加盟する国際獣疫事務局(OIE)は2017年、家畜をストレスのない状態で飼育する「アニマルウェルフェア(AW、動物福祉)」に沿った養鶏の国際基準づくりの検討を始め、18年9月に鶏の飼育に巣箱や止まり木の設置を義務づける案を加盟国に提示した。しかし、日本の養鶏業者は…(以下有料版で、残り664文字)

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毎日新聞 2020年12月22日 02時00分(最終更新 12月22日 02時00分)
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