10代の少女2人に対するわいせつ誘拐、逮捕監禁などの罪に問われた静岡県富士市森島、沼津市立中学教頭、山本英仁被告(53)の初公判が21日、地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)であり、山本被告は「自分のやった行為に間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状などによると、山本被告は9月28日、10代少女に「荷物を運ぶのを手伝って」と誘って車に乗せ、両手両足をロープで縛って口に粘着テープを貼り、監禁。山中の小屋でわいせつな行為をしたとされる。また、2017年8月2日ごろ、別の10代少女に対して「母親から連絡を受けている」と声をかけ、車に乗せて同様に監禁、わいせつな行為をしたとされる。

 検察側はこの日の冒頭陳述で少女が泣きながら「帰してほしい」と懇願したことや泣きじゃくる姿を携帯電話で撮影していたと明らかにした。

 山本被告が起訴内容を認めたことを受け、沼津市の奥村篤教育長は「被害に遭われた方々をはじめ広く市民に心よりおわびする。県教委と連携し厳正に対応する」とコメントした。【石川宏】

[毎日新聞 2020年12月22日 06時30分(最終更新 12月22日 06時30分)
https://mainichi.jp/articles/20201221/k00/00m/040/283000c