ロシア国防省によると、ロシアと中国の爆撃機計6機が22日、日本海と東シナ海の上空で共同警戒監視活動を実施した。同海域での中ロの共同警戒監視飛行は昨年7月以来2回目。中ロの軍事的連携を誇示し、日米韓を揺さぶる狙いがありそうだ。

 ロシアのTU95爆撃機2機、中国のH6爆撃機4機が参加。ロシア国防省は、中ロ両軍が「長距離機による2回目の共同パトロールを実施した」と表明。「(両軍による)共同作戦の遂行能力を向上させ、世界の戦略的安定性を強化する」ことが目的だと説明した。国際法を順守し、領空侵犯はしていないとも主張した。

 中ロは近年「対米共闘」で結束し、合同軍事演習を実施するなど軍事協力を強化してきた。ロシア国防省は、今回の活動を通じて「両国の包括的なパートナーシップ関係の深化」や「両軍の協力強化」を目指しているとも指摘。一方で事前の計画に基づいており、「第三国に向けられたものではない」と強調した。

時事通信 2020年12月22日21時53分
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