JR九州は23日、九州新幹線で荷物(食品)と乗客を一緒に運ぶ貨客混載事業の実証実験を始めた。九州新幹線で荷物を輸送するのは初めて。今後予定する佐川急便との実証実験を前に、駅での積み込み時間や輸送中に荷崩れしないかなどを確認したという。

 実験は鹿児島中央発博多行きの「さくら」を使って行った。かつて車内販売の台車を置いていた約4平方メートルの余剰スペースを活用。朝採れたソラマメや人気の焼きたてパンなど計13品70キロを鹿児島から産地直送。そのまま博多駅構内のイベント会場で販売された。24日も実験を行う予定だ。

 新幹線での貨客混載事業では、鹿児島中央と博多を約1時間半で結ぶ速達性を生かし、野菜や鮮魚などの生鮮食品を中心に需要を見込む。佐川急便との実証実験の開始時期は未定だ。
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