(台北中央社)日本との友好関係増進に貢献した個人や団体に贈られる「令和2年度外務大臣表彰」の表彰式が23日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所代表公邸(台北市)で行われた。団体で受賞した台北市立動物園の劉世芬(りゅうせふん)園長は、同園の前身は日本統治時代に開園した円山動物園で、日本とは非常に深い縁があると話し、受賞を喜んだ。

台北市立動物園は、2011年以降ほぼ毎年日本の動物園と動物交流覚書(MOU)を締結するなどして友好親善を促進したことなどが評価された。劉氏は、このほかにも、兵庫県立人と自然の博物館などと合同企画した、高校生を対象とした台湾での生き物調査体験ツアーを2016年から毎年開催していると紹介。今年は新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされたが、来年コロナが収束したら交流を再開したいと願った。

個人で受賞したのは、宝覚寺(台中市)の林善超(りんぜんちょう)主任委員。日本人遺骨の受け入れや日本人墓地の維持管理、記念碑を設置するための同寺内の土地の提供などに取り組んできた。

今年度の外務大臣表彰は、日本国内在住者を含む172個人、65団体が受賞。台湾は2016年以降毎年、受賞者を出している。

(陳韻聿/編集:塚越西穂)

中央社フォーカス台湾 2020/12/24 13:56
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202012240003.aspx

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表彰式であいさつする台北市立動物園の劉園長=日本台湾交流協会提供