<量子テレポーテーションの分かりやすいたとえ話>

デスラー総統が地球を征服したためガミラス兵が地球に支配者として住み着き、地球の風俗の味を覚えた。

中でも「シュレーディンガー」というイメクラが人気店。この店を気に入ったガミラス人が故郷の星に系列店
「ディラック」を建設。シュレーディンガーからも、めぼしい地球人嬢を移籍させることになった。
つまり系列とはいえ支店「ディラック」は、本店から16万光年以上も離れた場所につくられたのである。

そして「シュレーディンガー」には、顔出しNGの日系人嬢が2人いた。一人は全盛期の佐野量子に、もう一人は全盛期
の谷亮子そっくりで、ガミラス支店の店長はなぜか両方お気に入り。「どっちでもいい、日系も1人分けろ」と要求した
しかも「シュレーディンガー」の方針で嬢には源氏名が無く、客は「日系の娘」とのみ指名できるだけ。佐野が当たるか
谷が当たるかは、運しだいの趣向になっていた。結果、佐野量子級がどっちの店に在籍するかは、謎になってしまったのだ

そんなある日。地球帰りのガミラス兵から「日系嬢は佐野量子そっくりで(・∀・)イイ!!」と聞いたデスラーがお忍びで
「ディラック」に来店。「評判の日系嬢」をご指名した。だが……現れたのは谷亮子クラスであった。

この瞬間に、地球にとどまったのが佐野量子級であることも「情報として確定した」のである。
デスラーは血涙しぼって「チェンジ!」と光速通信を地球店「シュレーディンガー」に送信したが、それが届くのすら
16万年かかってしまう。だがデスラーにとっては、地球に居るのが愛しの佐野タンであることは自明の事実なのである。