「次亜塩素酸水」15製品の現物を試験
国民生活センターが、「次亜塩素酸水」について、実物を購入してテストを行なっています。

次亜塩素酸水は、濃度が足りない製品が消費者庁に指摘されるなど、用途や濃度などで誤解を招きやすい製品です。

今回のテストでは、2020年8月から10月にかけて購入した15製品が対象になっています。

濃度の表示すらない製品もある
「次亜塩素酸水」は、一定の「有効塩素濃度」がないと、消毒の効果がありません。

しかし、用意された15製品のうち、5製品は、購入した製品の本体に「有効塩素濃度」の表示がありませんでした。

さらに、そのうちの1製品は、取扱説明書や、製品のWebサイトにも有効塩素濃度の表示がありません。

この時点で、問題のある製品が多い分野であることが分かります。

表示があっても濃度が足りない製品が多い
さらに、濃度の表示があった14製品も、そのうちの8製品は、実際の「有効塩素濃度」が、表示の有効塩素濃度の9割に届きませんでした。

中には、実際の濃度が、表示されている濃度の2割にも届かない製品もありました。

つまり、有効塩素濃度の表示があっても、かなり怪しい数字なのです。

もともと、次亜塩素酸水は、製造時から販売されるまでの期間に、有効塩素濃度が下がりやすい製品です。しかし、表示と実体との差は無視できない大きさです。

さらに、国民生活センターでは、購入時期をずらして2回購入していますが、2回とも表示を下回った製品が大半を占めています。

つまり、購入した製品の個体差によるものではなく、もともと低い濃度で出荷されている可能性が高いということです。

国民生活センターでは、消費者へのアドバイスとして、『「次亜塩素酸水」は、有効塩素濃度が購入時点で表示の濃度と大きく異なる場合があることを知っておきましょう』と警告しています。

つまり、濃度の表示があっても、それが信用できるとは限らないのです。

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https://seniorguide.jp/article/1298123.html