「なにわの台所」として知られる黒門市場(大阪市中央区)は30日、正月準備の食材などを求める買い物客でにぎわった。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客足は大幅に落ち込んでいるが、この日は多くの買い物客が生鮮食品などを買い求めていた。

 例年のような威勢のよいかけ声は聞かれなかったが、店頭にはカニやフグ、カズノコなどがずらり。鮮魚店の店主は「今日は久々に人が多いが、今年は家族分を少量だけ買う客が多い。売り上げは昨年の半分」と厳しい状況を明かした。

 大阪市中央区の80代の無職女性は「最近はこの辺りも閑散としていたが、今日は人が多かった。年末年始は夫婦で家でのんびり過ごしたい」と話していた。

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