0001首都圏の虎 ★
2021/01/01(金) 04:10:51.15ID:fnDB6H8I9首相グッズの数々
饅頭、どら焼、うどん、ビール、清酒、キーホルダー......。
菅義偉首相の故郷、秋田県湯沢市の土産物店に入ると、「菅もの」の商品が山のように置いてある。
パッケージに菅首相の似顔絵を描くなどした商品が九月十六日の総理大臣就任後、雨後の筍のように売り出されたのだ。
「この際、乗れるものには皆で乗っかろうという感じでした。新しく開発されたお菓子もありますが、既存の商品にシールを張っただけのような物までかなり売れました」。土産物店の女性が苦笑する。
人気があったのは収穫したばかりのあきたこまちの袋詰めだ。「新米総理」という絶妙なネーミングに感心して買っていく人が多かった。
「玄米と白米を炊き合わせて、乳酸菌を入れたレトルトのご飯は、いろんなものがミックスされているから、アベノミクスからスガノミクスへという意味なんだそうです。美容と健康にもいいということで」と土産物店の女性がおかしそうに話す。
「たたき揚げ」と名付けられたかりんとうは、田舎から上京し、たたき上げで首相まで上り詰めたサクセスストーリーを彷彿とさせるのか、多くの人が「なるほど」と頷きながら手に取るのだという。
「いつもは閑散としている湯沢のまちも、九月中は随分と賑わいました。ただ、お客さんには必ずと言っていいほど『駅前商店街は休みなのですか』と尋ねられました。休みじゃなくて、軒並み廃業してしまったんです。昔は賑わっていたんですよ、と何度も説明しているうちに悲しくなりますね」
短期間にあれだけの商品群を開発する力があるまちなのに残念だ。私が訪れた十月中旬には、「新首相の地元観光」も一段落し、以前通りの閑散とした商店街に戻っていた。
客のいない土産物店で「令和まんじゅう」を買った。菅氏は官房長官時代、新元号の「令和」を発表したことから「令和おじさん」と呼ばれている。これにひっかけた商品だ。
売店の女性は丁寧に紙袋に入れて、最後はピッとシールを張ってくれた。そのシールには、菅首相の似顔絵と一緒に「地方を元気に」という文字が刷り込んであった。
「私も乗らなきゃと思って、似顔絵を描きました。『地方を元気に』とは『おらほの首相』への期待を込めてです」と女性が語る。
「スガ首相におスガりしたい気持ちの表れですね」とだじゃれを返してハッとした。商魂たくましく首相グッズでもうけようとしているというよりも、こうまでしなければ商機が乏しい地区なのだ。
「出て行った人」にすがる
秋田県の人口は、二〇一九年十月時点の推計で約九六万六〇〇〇人だった。前年同月比の減少率は一・四八%と、七年連続で日本一だ。なかでも最南端に位置する湯沢市の人口は毎年一〇〇〇人弱のペースで減少しており、今年九月末時点で四万三五四八人になった。
菅首相は、その湯沢市内でも雪が二メートル近く積もる豪雪地帯で育った。高校卒業後は農家を継ぐのを嫌い、東京に出て働いた。その後、一念発起して大学へ進む。サラリーマン生活を経て、国会議員の秘書になり、横浜市議を二期、衆院議員を八期務めて、ついには政権の中枢を担うようになった。まるで、スゴロクのような人生である。
ただ、言い方は悪いかもしれないが、田舎を出て行った人だ。しかも、神奈川二区で選出された衆院議員である。選挙区は横浜駅のある横浜市西区・南区・港南区なので、利益代表という意味では、大都市の代弁者だろう。「田舎出身」をことさら強調したのは、自民党総裁選で地方票を得るための戦略だったという見方もある。
菅氏は安倍晋三内閣の要となる官房長官を七年八ヵ月も務めた。在任期間は歴代一位。となれば、このところの自民党政府の政策は、菅首相そのものであったと言えるかもしれない。その政権下で、湯沢市は他の田舎と呼ばれる地区と同じように劣化が進んだ。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/62ac8ad80f601647a09c5f0ca47a5468ee6a4b45
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20201231-00010000-chuokou-000-1-view.jpg