久住氏は、接種を勧める根拠のひとつとして、実は国内の感染者は報道されている、あるいは国民が思っているよりずっと多いことを挙げた。

「私が聞いた話では、都内中心部の医療機関では、2020年12月現在、PCR検査の陽性率は1%近いそうです。
また、世田谷区が独自に実施している介護施設などの職員を対象としたPCR検査の陽性率は、同12月前半で1.46%になっています。

連日、報道では東京都の感染者が〇百人などとされていますが、それはあくまで検査で新たに判明した数であって、
実際の感染者は何倍もいることが確実です。上記のような陽性率1%超という情報も、公表してしまうと国民がパニックになりかねないから公表されないのです」

一方で久住氏は、多くの国民が勘違いしているもうひとつの数字について指摘した。

「新型コロナに限らず、『死亡率』といった場合に、発症した患者における死亡者の比率(CFR)を指すことと、
無症状を含む感染者における死亡者の比率(IFR)を指すことがあります。当然、IFRのほうが母数が大きいから、比率はCFRより低くなります。

ところが、日本では無症状の人まで幅広く検査していないので、正確なIFRがわからない。
だから、報じられている『死亡率』というのはCFRのことで、当然、死亡率が高いように感じてしまうのです」

つまり、国民が思っているよりコロナの感染者は多く、そして死亡率は低いというわけだ。
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