2021年は、地球の自転がもっとも速い年になるかもしれません。

パリに拠点を置く「IERS(国際地球回転・基準系事業)」の公式データによると、地球の自転は過去1年で急速に速くなっていることが判明しました。

私たちの生活は「原子時計」によって運行していますが、この時間は、地球の自転(太陽の動き)にもとづく「太陽時間」と足並みをそろえなければなりません。

そのため、タイムキーパーたちは「原子時計から1秒引く」という史上初の試みを検討しています。

※中略

地球の自転速度が上がっている原因はよくわかっていません。

2015年に『Science Advances』で発表された報告(英文)によると、「原因の一つに地球温暖化があげられ、氷河の融解が進むにつれて、地球上の質量の大きな再配分が生じ、自転を速めている可能性がある」とのことです。

この説が正しければ、地球の自転は今後ますます速まるかもしれません。


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