0001朝一から閉店までφ ★
2021/01/07(木) 06:58:00.09ID:rPiH+HtJ9https://static.sanyonews.jp/image/article/786x590/b/9/c/9/b9c9d430a9e8b4f8c9ef424960fb9690_1.jpg
倉敷市ゆかりの探偵小説家・横溝正史(1902〜81年)の次女野本瑠美さん(81)=東京=らが、西日本豪雨で大量の蔵書を失った同市立真備図書館(同市真備町箭田)に横溝の著書を寄贈している。「父を大事にしてくれている真備の復興に協力したい」と申し出た。本は30日に同図書館が元の場所で再開するのに合わせて館内に並べられる。
横溝は1945年から3年余り、野本さんら家族と同町岡田に疎開。住民らと交流する中で構想を練り、その間に同町がモチーフの「本陣殺人事件」を発表し、名探偵金田一耕助も初登場させた。現在も地元住民らが疎開宅を管理し、イベントを開くなどしている。
同図書館も館内に著書など843冊が並ぶ「横溝正史コーナー」を設けていたが、西日本豪雨で浸水。当時館内にあった全約12万7千点が水没した。
野本さんは被災4カ月後の2018年11月に開かれた横溝の顕彰イベントで同町を訪問。全国の横溝ファンが真備に寄せる熱い思いと、地元の復興への熱意に触れ、「何か協力したい」と書籍の寄贈を思い立ったという。
19年に真備公民館(同町箭田)内に仮設図書館が開設されるなど再開のめどが立つのを受けて準備。親族にも声を掛け、昨年8月から数回に分けて所有する300冊以上の横溝作品を送った。
「犬神家の一族」「八つ墓村」といった代表作のほか、児童書やコミック版、中国語や英語など海外で出版された書籍もあり、年代や国籍を問わず読まれてきたことが分かる。
野本さんは「父も真備を大事に思っていた。できるだけ多くの方に作品を読んでもらいたい」と話す。
豪雨後、同図書館には多くの大学や企業、団体などから横溝作品以外にも書籍や購入費が寄せられ、藤井広美館長は「大変ありがたく励みになる。再開を楽しみに待っていてほしい」としている。
(2021年01月05日 20時13分 更新)
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