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世界のパスポートランキング最新版で日本が再びトップに立った/Justin Sullivan/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) ビザ(査証)なしで渡航できる国や地域の数を比較した世界のパスポート(旅券)ランキング最新版で、日本が再びトップに立った。ランキング上位はアジア太平洋諸国が多数を占める。しかし新型コロナウイルスが海外旅行事情を一変させた影響は、今後何十年にもわたって続く見通しだ。

ランキングは市民権や永住権の取得支援を手掛けるヘンリー&パートナーズがまとめている。最新版によると、日本のパスポート保有者がビザなしで渡航可能または到着ビザで入国できるのは191カ国・地域だった。2位のシンガポールは190、3位は韓国とドイツが189で並んだ。

16年前から始まったパスポートランキングは、かつて米国や英国、欧州各国が上位を独占していた。しかし今ではアジア勢に加えてニュージーランドが7位、オーストラリアが8位に入るなどアジア太平洋諸国が優勢になっている。

「アジア太平洋地域には、いち早くパンデミック(世界的大流行)からの回復過程に着手した国が含まれることから、今後も優位が続く」と専門家は予想する。

米英では新型コロナウイルスの症例数激増が続く。両国とも今回のランキングで7位に入っているが、現実には新型コロナウイルスに伴う渡航制限のため、米国のパスポート保持者が渡航できる国や地域は現時点で75に満たず、英国は70に満たない。

今後も世界的な移動が新型コロナ前のような状態に戻ることは期待できないと、シンガポールでコンサルタント会社を経営するパラグ・カーンナ氏は予想。「たとえ日本やシンガポール、韓国、欧州連合(EU)加盟国のような強力なパスポートであっても、比較的摩擦の少ない移動を再び実現するためには、追加的な手順が求められるだろう」と話している。

CNN 2021.01.07 Thu posted at 14:31 JST
https://www.cnn.co.jp/travel/35164756.html