政府による緊急事態宣言の発出は、対象となった首都圏4都県の知事の求めに押しきられる形となった。ただ、要請を主導した小池百合子・東京都知事も冬の「第3波」以降、対策が後手に回る場面が目立った。特に二転三転したのが、政府の分科会が「急所」と指摘した飲食店への対応だ。

 「重症者を出さないことが一番大事。それをベースに判断する」

 昨年11月19日の会見。小池知事は、飲食店に営業時間の短縮を要請するかどうかを問われると、そう述べて慎重な姿勢を見せた。

「トラベル停止が先だ」都の理屈
 11月に入ると都内の感染者数…(以下有料版で,残り938文字)

朝日新聞 2021年1月8日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASP177XHRP17UTIL02D.html?iref=comtop_7_01