https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210108/k10012803561000.html
一部の地域 午前中に電力使用率99% 寒さで電力需給厳しく

寒さの影響で8日も電力需要が高まり一部の地域で午前中、使用率が99%まで上昇するなど電力の需給が厳しくなっています。電力各社は火力発電所の稼働率を高めたり電力を融通しあったりして安定供給の確保に努めています。

厳しい寒さの影響で家庭や企業で暖房の使用が増えるなどして8日も各地で電力の需要が高まっています。

電力の供給力に対する需要の割合を示す「使用率」は午前7時台から9時台にかけて一時、速報値で、
▽東北電力管内で99%、
▽九州電力、北陸電力で98%に達したほか、
▽北海道電力で97%
▽関西電力、中国電力、中部電力、四国電力で95%まで上昇しました。

需要の高まりに加え、火力発電所の燃料のLNG=液化天然ガスが足もとで不足する恐れが生じていることや、天候の悪化で太陽光による発電が低下していることも要因です。

こうした中全国の電力需給を調整している「電力広域的運営推進機関」の指示を受けて首都圏や関西圏で火力発電所などの稼働を最大にしているほか各社の間で電力の融通も進めています。

また、業界団体の電気事業連合会を通じ石油元売り各社とガス会社に対し火力発電の燃料の供給について協力を求めています。

8日は午後5時台から6時台にかけて再び使用率が高まり、中部電力、四国電力、東北電力で97%に上昇すると予想され、各社は安定供給の確保に努めるとしています。

2021年1月8日 16時43分 NHK