新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、大阪、京都、兵庫3府県の知事が、政府に緊急事態宣言の発令を要請した9日、各地の繁華街や観光地は3連休初日にもかかわらず、人出の少なさが目立った。「対策を地道に続けるしかない」「がっくりきた」。感染拡大に歯止めがかからない現状に、不安や落胆の声があがった。

 大阪の繁華街・ミナミ。例年は年明けのバーゲンなどで商店街は活況を呈するが、買い物客や観光客の姿は少なく、閑散としていた。大阪府四條畷市の女性(72)は、友人と観劇の約束があるため訪れたといい、「終わり次第、人混みを避けて帰る。緊急事態宣言が発令されたとしても、密集を避けたり、マスクをしたりする対策を地道に続けるしかない」とため息をついた。

 ミナミの一部飲食店では、昨年11月から営業時間短縮の要請が続いている。鉄板焼き店の男性店員は「がっくりきた。昨春の時短要請には従ったが、今回は事態をみながら対応を検討する」と厳しい表情を浮かべた。

 京都有数の観光名所、清水寺(京都市)。近くで土産物店を営む40代の男性は「感染状況を考慮すると発令は当然」と要請に理解を示す一方、「休業は考えていないが、最近は前にもまして人出が減った。今は何とか耐えるしかない」とこぼした。

 苦境が続く観光業界では、現在は全国一斉停止中の「Go To トラベル」といった観光支援策の強化を求める声もあがるが、男性は「状況が改善したら再開してほしい。ただ、観光や飲食だけではなく、いろいろな業種に不公平にならないような支援が必要だ」と求めた。

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1/9(土) 19:34配信

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