※ロイター

[ワシントン 11日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は、20日に行われるバイデン次期米大統領の就任式を前に首都ワシントンや50州の州都で武装グループによる抗議行動が計画されていると警告を発した。ABCニュースが11日報じた。

ABCの記者はツイッターへの投稿で、ある武装グループが16日にワシントンに向かい、トランプ大統領を弾劾する動きが見られれば、暴動を起こすと表明したという。

FBIからコメントを得られていない。

就任式の支援に向け、最大1万5000人の州兵が首都ワシントンに派遣される。16日までに約1万人が配置される見通しという。

また、米国立公園局は11日、バイデン氏の就任式が妨害される脅威が続いているとし、ワシントン記念塔を24日まで閉鎖すると発表した。

トランプ大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を受け、安全を巡る懸念が強まっている。

ある人権擁護グループによると、ソーシャルメディア上ではここ数カ月、右派の間でバイデン氏の就任式に絡む「行動」について協議されていたが、乱入事件を引き金に気運が一層高まっているという。

ワシントンのバウザー市長は国土安全保障省に対し、連邦政府の支援を可能にするため災害前の緊急宣言発令を要請し、市内における公共での集会認可を24日までを凍結する求めたと明らかにした。

バイデン氏の就任式執行委員会によると、就任式のテーマは「米国の結束(America United)」。大統領就任式には通常、数十万人がワシントンを訪れるが、今年は新型コロナウイルス流行を踏まえ、執行委は国民に移動しないよう呼び掛けている。通常の観客の代わりに、ナショナル・モールには異なるサイズの米国旗19万本超を設置するという。

就任式には元大統領のオバマ、ブッシュ、クリントン3氏が出席する計画だが、トランプ大統領は先週、出席しない意向を表明。バイデン氏もトランプ氏の決定を支持した。

*内容を追加しました。

1/12(火) 3:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/5509d5e3765d55d00f31d442f40d79ed3a58d3f9