この秋以降、新型コロナとインフルエンザの「ダブル流行」を心配する声もある。
上久保さんが説明する。

「インフルエンザに感染したら、コロナウイルスには感染しません。逆もまたしかりで、
この逆相関関係を『ウイルス干渉』と呼びます。
実際、昨年末に新型コロナが流入してから、インフルエンザの流行はストップしました。

 しかも、人間の細胞にくっついて影響を与えるウイルスの突起(スパイク)の変異可能な数は最大12〜14回で、頻度は月1回ほど。
新型コロナのS型が発生したのは昨年12月なので、早ければ11月にも最後の変異を終えて、
普通のコロナウイルスに戻るとみられます。
それはコロナウイルスの原則的なメカニズムと考えられることなのです。
新型インフルエンザが流行しない場合は、新型コロナが11月以降に消滅して、第3波が到来することはないでしょう」

 新型コロナは打ち止め間近だというのだ。