≪電気自動車(EV)への急速な移行が進む中、自動車大手やスタートアップ企業がより効率的に充電するためにロボットや非接触充電といった新技術の開発に動いている。買い物で駐車中に運転手がいなくても充電を済ませるといったことが可能になる。新技術の動向をまとめた。≫

 EVは規制の追い風とテクノロジーの進化に伴い、価格が手ごろになり、馬力が増し、電気の消費効率が改善している。このため、投資家はEVの未来に資金を投じている。

 EVメーカーや充電スタートアップ、バッテリー設計会社などEVエコシステム(生態系)のスタートアップへの2020年の投資額は111億ドルに達した。

 投資家が特に大きな関心を寄せているのが、充電を手掛けるスタートアップだ。適切な充電インフラの構築はEV普及のカギを握っているからだ。消費者がEV購入をためらう理由の一つは航続距離への不安、つまり目的地に着くまでに充電が持たないのではないかという不安だ。

 各社は充電速度の向上と充電インフラの拡充に取り組んでいるほか、充電プロセスの自動化にも注目しつつある。充電が自動化されれば商用EVを持つ企業は業務を削減でき、個人のEV所有者は利便性が増すうえに、いずれは自動運転車が勝手に充電できるようになる。自動運転車の実現可能性に懐疑的な見方が一部で高まっているが、企業は完全自動運転車が実用化される可能性に備えている。

 このため、新興や既存の各社はロボットアームや自律移動ロボットからワイヤレス(無線)充電技術に至るまで自動充電システムの試行に取り組んでいる。

 今回のリポートでは、こうした進化の先頭に立つ企業の一部について取り上げる。

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ12C4L0S1A110C2000000
2021年1月18日 2時00分