沖縄県内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、玉城デニー知事は19日、県独自の緊急事態宣言を出すと発表した。期間は20日から2月7日。7市の飲食店などを対象としていた営業時間の短縮要請を県内全域に広げ、時間を午後10時までから午後8時までに前倒しする。新たな時短要請の期間は22日〜2月7日とし、協力した店舗ごとに1日あたり4万円の協力金を支給する。

 沖縄県内の19日の新規感染者は113人。玉城知事は、直近1週間の新規感染者が、前週から約2倍になっていると指摘し、「医療崩壊が目の前。すべての県民の行動変容が求められている」と述べた。

 県独自の宣言のほか、財政支援を受けるため、政府に対して国の緊急事態宣言の対象地域への追加、またはそれに準じる地域への指定を求めるという。

 時短要請のほか、県民には不要不急の外出や緊急事態宣言が出ている都府県との間の往来の自粛なども求めた。プロ野球などのキャンプについても無観客とするよう要請するという。

 県独自の宣言が出されるのは、昨年4〜5月、8〜9月の期間以来、3回目。

朝日新聞 2021年1月19日 20時12分
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