0001雷 ★
2021/01/20(水) 22:55:46.53ID:q/jxk5XI9鈴木 淳也/Junya Suzuki2021年1月20日 08:15
「iPhoneで間もなくパリの公共交通サービスが利用可能になる」という噂が話題になっている。
詳細はAta DistanceでのBlogに詳しいが、フランスの首都パリを中心としたイル=ド=フランス地域圏における交通系ICカード「Navigo(ナビゴー)」のスマートフォン対応版「Smart Navigo」が2019年9月よりテスト運用開始されており、この機能が今年2月にもiPhoneで利用可能になるというものだ。今回はこのNavigoの話題を中心に、「世界の交通系ICカード+スマートフォン事情」について少し追いかけてみたい。
(略)
SIM SEとモバイルウォレット
気になったのが、一昨年9月にSmart Navigoの提供が開始された際のイル=ド=フランス地域圏のニュース記事だ。「Android 4.4以上のNFC機能をもった機種」という条件に加え、「OrangeまたはSoshのSIM」「Samsung Payが利用可能な“フランス国内で販売される”Samsung製スマートフォン」とある(SoshはOrangeのサブブランド)。
単にNFC対応Androidスマートフォンというだけでなく、携帯ネットワークのオペレータとスマートフォン製造メーカー、しかも販売国の指定付きの厳しさだ。
説明によれば、Smart Navigoでのチケット情報はSIMのセキュアエレメント(SE)に保存されるとのことで、SIM内部のセキュア領域へのアクセスが必要なことからキャリア指定が行なわれているというのは想像できる。販売国指定かつSamsungスマートフォンという部分については不明だが、検証などの手間を考えると「対応端末の種類をそんなに簡単に増やせない」ということなのだろう。
似たような話題は過去にもあった。1つは前段で紹介したLignes d'Azurのモバイルチケットで、「Cityzi(シティジィ)」という共通仕様マークがあり、対応キャリアも3大キャリア(Orange、SFR、Bouygues)をサポートし、対応端末の幅もそれなりに広かった。ただしキャリア紐付けで提供されるサービスには違いなく、3大キャリアが提供する指定端末を選ぶ必要があった。
もう1つは香港の八達通(Octopus)で、このFeliCa技術を利用する交通系ICカードにおいて汎用のSIMカード上でFeliCaエミュレーションするサービスが提供された。このサービスはCSLを携帯キャリアに、7-Eleven店舗などでプレイペイドSIMが販売されたが、結局対応機種はほとんど広がらず、あっという間にフェードアウトしてしまった。
ソニーの説明によれば、相性問題に起因する検証などの手間が大きく、汎用SIMを提供して市販のNFC対応スマートフォンならどれでも利用できる……というのが非常に困難だったという。
後にSamsung Payが八達通に対応したほか、最近ではiPhoneのApple Payでも利用可能になったが、このようにプラットフォームや機種指定でのサポートへとシフトしたのは「検証含めてプラットフォーマーに任せた方がいい」という判断もあったと、ソニー側では説明している。
(略)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/suzukij/1300627.html
https://www.watch.impress.co.jp/img/ipw/docs/1300/627/j05_s.jpg
以前の報道では、Apple WalletアプリへNavigoパスが追加可能となることが期待されていましたが、今のところはパスのチャージのみApple Pay対応となっているようです。
iPhoneアプリ上でICカードのチャージが行えるようになることで、駅などの自動券売機の前で列を作る手間が省けるため、コロナ対策にも有効であると言えそうです。
https://iphone-mania.jp/news-341142/
https://iphone-mania.jp/uploads/2021/01/mg-585f737a-w2859-1.jpg