ネコは植物のマタタビを与えると、体にこすりつけるなどの特有な反応をすることが知られていますが、岩手大学などの研究グループは、ネコに作用する物質をマタタビから同定したと発表しました。
この物質は蚊を寄せつけないこともわかり、マタタビをこすりつける反応は、ネコが蚊を避けるよう進化してきた結果なのではないかとしています。

ネコはマタタビの葉や実を好み、体にこすりつけるなどの特有な反応が引き起こされることが知られていて、60年余り前の研究で「マタタビラクトン」という物質が関係しているとされてきました。

岩手大学の宮崎雅雄教授と名古屋大学などの研究グループは、最新の技術で改めて分析したところ、マタタビに含まれる「ネペタラクトール」という物質が「マタタビラクトン」よりもネコに強い作用を引き起こしたほか、葉に含まれる量も10倍以上あり、ネコに作用する主な物質は「ネペタラクトール」であることがわかったということです。

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宮崎教授は「はじめは間違いだと思い、何度も実験を繰り返した。当時と比べると分析技術の進歩は黒電話とスマートフォンほどの違いがあり、自分で手を動かして確認することが重要だということを改めて感じた」と話していました。

記事全文と動画はソース元で
マタタビのネコに作用する物質を同定 岩手大などのグループ | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210121/k10012825001000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210121/K10012825001_2101202047_2101210500_01_04.jpg