※読売新聞オンライン

 兵庫県宝塚市立長尾中の柔道部顧問が部員2人に重軽傷を負わせた事件で、傷害罪に問われた同校の元教諭(50)(懲戒免職)の初公判が21日、地裁であり、元教諭は起訴事実を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審した。判決は2月15日。

 起訴状によると、元教諭は昨年9月25日夕、同校の道場で、1年生男子部員(12)に繰り返し柔道技をかけて、背骨を折る重傷を負わせ、別の1年生男子部員(13)にも寝技をかけて軽いけがをさせたとされる。

 検察側は冒頭陳述で、柔道部の冷蔵庫にあったアイスクリームを男子部員2人が無断で食べたことに立腹し、指導名目で痛めつけたと指摘した。元教諭は被告人質問で「取り返しのつかないことをしてしまった」などと謝罪。「感情のコントロールが利かず、力ずくで指導しようとしてしまった」と語った。

 検察側は論告で、「指導者としてあるまじき行為。被害を受けた生徒も厳しい処罰を望んでいる」とし、弁護側は「反省し、既に社会的制裁を受けている」と執行猶予付きの判決を求めた。

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