★『ある紅衛兵の告白』より抜粋

私の学校においては、先ず校長がフルシチョフ的人物(毛沢東を批判する人物)として摘発され受難した。

私たちは、校長に、いちばん高い三角帽子をかぶせた。私たちは、校長にいちばん重い札をかけた。頭を虎刈りにして、顔に墨を塗りつけた。

私たちは、延々と校長批判を続けた。批判演説で私たちの感情は異常に昂ぶっていった。
何人かの革命的生徒は興奮して、ついに、校長を棒で叩きのめし、足で踏みつけた。

さらに彼らは、校長を足で踏みつけただけではあきたらず、校長の首に縄をくくりつけ、台の下に引きずり下ろし、犬のように吠えさせ、犬のように運動場を這い回らせた。

紅衛兵は自分たちの教師たちを軟禁し、毎日、10時間以上の重労働を課した。
わずかな時間も休むことを許されず、少しでも動作が鈍いと、すぐさま木刀や革靴で殴りつけた。夜になると、夜通し、教師たちの尋問とリンチが行われた。